”じぶん”と共に生きる

元うつ病アラサー女子の人生観

2019年8月11日(日) part②

※赤字:当時の歪んだ思考

 

 

愛犬がペットホテルではなく

リビングに居た理由は、

母が単身長野に向かったためだった。

 

 

 

 

 

 

祖父の葬儀等は、

14日通夜、15日告別式に決まったそう。

 


果たして私は行けるのだろうか?

とても嫌な予感がする。

 

 

 

 

 

 

ダイニングテーブルを見るとメモ書きが。

母が冷蔵庫に食事(昨日の晩御飯)を残してくれていたらしい。

 

 

 

 

 

  

全く意味が分からない。

行動に理解ができない。

 

 

思わずメモを破り捨てた。

 

 

 

 

 

 

母を空港に送った父が帰ってきた。

第一声は「大丈夫か?」だった。

 

 

 

 

これも理解できない。

 

 

迷惑をかけた娘を殴れよ。

暴言吐けよ。

 

 

何で普通に接するんだよ… 

 

 

 

 

 

 

父は帰りがけに昼食を買ってきていた。

量を見ると、自分の分もあるように見えた。

 

 

 

 

「食べて良い」と言われたが、とても手を出せなかった。

食べ物を食す資格が無いと思っていたからだ。

 

 

ましてや人(父)のお金で買われたものなんて…

 


せめてお金を払って、気楽に食べたい。

 

しかし食欲には勝てず、

一言言っておにぎりを一つ貰った。

 

 

 

 

約一日ぶりの食事でお腹が空いていたためか、とても美味しかった。

そして食べ物を口にする申し訳なさで、思わず涙が出た。

 

 

 

 

 

 

ちょっとしたことに気になってしまう。

 

 

私がこの家のベッドで寝ていること自体失礼ではないか。

床を歩いていること自体失礼ではないか。

 

 

 

 

 

 

夕方頃、

母が干していった洗濯物がそのままだったことを

父が二階でガサゴソしている音がきっかけで気付いた。

 

 

 

 

父は物干しをベランダから中に入れただけだったようで、

何もしないことが申し訳なさ過ぎたため、畳んで片付けた。

 

 

けれど、

「自分の衣類を触られることは、

 二人(両親)にとって気持ち悪いことなのではないだろうか」

片付け中にそう思っていた。

 

 

さすがにそれは考えすぎだろうと、

「中途半端で洗濯物を放置する方が良くない」という思いで打ち消した。

 

 

 

 

 

 

「同じ空間の空気を吸うのが申し訳ない」という気持ちまでは

今のところ抱いてないが、

それも時間の問題のような気がする。

 

 

 

 

 

 

せっかくお金をかけて産んで育てた娘が、

周りの「自立(自律)して立派に働いている若者」と違って会社にも行かず、

一人で泣いてばかりで、生きる希望すらも持ち合わせていない

クズ人間になってしまったのだから、

きっと周りに負い目を感じているはずだろう。

 

 

 

 

だって、そりゃ「親」なんて

子供の話の一つや二つするのが普通だろうし、

その中には自慢話もきっと含まれるだろうに、

私の親である限り、娘のまともな話ができないのだから

私に「子供としての価値」なんて無いも同然なんだ。

 

 

 

 

正直、見捨てられた方が気持ちが楽だ。

 

 

そのためには、「両親側から勘当される」か「私から縁を切る」か。

 

 

後者の場合、今まで自分に対してつぎ込んだ多額の金額(教育費など)を、

1円足らず支払わないと気が済まない。

 

 

そんなことばかり考えてしまう。

 

 

 

 

考えている瞬間は何とも無かったのに、

こうして振り返ると節々で涙が出るのはどうしてだろう。

 

 

今は全く分からない。

 

 

 

 

 


結局、父ともほとんど口を利かず、夜ご飯を食べながらまた泣いて、

お風呂に入る前に思い切ってぶちまけてみた。

 

というか、吐き出さないと限界だった。

 

 

 

 

 

 

私「お父さんて、めんどい話好きやないよね。」

父「?」

私「人間的な。」

父「別に?」

私「…もし娘が自殺したらどう思う?」

父「そりゃあ悲しいわねぇ。」

私「…今日ずっとそのことしか考えてない。」

 

 

それだけ会話し、涙を流しながら入浴した。

 

 

 

 

 

 

お風呂から上がって少ししてから、

泣きながら状況や想いを全て話した。

 

 

仕事中、先輩の負担を少しでも減らしたいという想いで

身を粉にして必死に頑張っていたこと。

 

同僚が仕事しやすいよう、先のことを考えて動き回っていたこと。

 

仕事はすごく楽しいのに、体がおかしくなって言うことを聞いてくれないこと。

 

 

 

 

 

 

父は紆余曲折あって、海外で仕事をしていた。

多額の借金を抱えたり、強制帰国されそうになったり…

本人曰く、「どん底の人生を味わった」と言うほど経験が豊富。

 

 

現在は中小企業の取締役を務める父だが、

自分の昔の話を織り交ぜながら、私に色々な話をしてくれた。

 

 

 

 

そんな中、父が何度か口にした言葉は、

 

「会社員て大変なんやで。」

 

だった。

 

 

 

 

父自身も現役時代は毎日ストレスで、「お酒」を飲むことで解消していたとか。

そのために、父は現役引退後の現在も

365日寝るまで晩酌をする癖が付いてしまっている。

 

 

 

 

 

 

元サラリーマンの大先輩からの助言や経験談などをたくさん耳にし、

結局、深夜2時を回るまで二人で話し込んでいた。

 

 

 

 

 

 

溜め込んでいた想いを吐き出せたため、

だいぶスッキリした。

 

そして、父は信じても大丈夫だと確信した。

 

 

 

 

 

 

父の話を聞いて、

漠然とだが、今の状態は「死ぬほどのことではない」と思えた。